2022年10月14日
佐藤健さんと言えば、イケメンですよね。
るろうに剣心映画版なんて、美しい!としか思えないほど美男子✨
でも、今回見た映画「護られなかった者たちへ」での佐藤健さんは、
目つき・歩き方・風貌すべてとっても、務所上がりの前科者でした。
何が彼をそうさせたのか、彼は何を護っているのか…
今回、待望のamazon prime video見放題で配信されだしたので、暇な時間を利用し見てみました。
Amazonプライム会員に登録する(30日間無料体験)「護られなかった者たちへ」見どころと伏線
あらすじ
3.11大震災で奪われたたくさんの命と、運よく生き残ったが、家族を失い住む場所も失い彷徨っている人たち。
冒頭、津波から命からがら逃げだしてきて、避難所の校舎で出会った人々を映し出すことからこの物語は始まります。
家こそ失ったけれど、家族と仲良く避難所で過ごす人々をしり目に、孤独に1人生き残った寄せ集め3人は、避難所を抜けだし、老女の家で暮らしだす。
原作 中山千里
「さよならドビュッシー」や「いつまでもショパン」など、数多くの本を出されている中山千里さんの原作です。
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護られなかったのは、震災での命と、公的扶助を受けれずに失った命【伏線】
それぞれの登場人物が、震災により家族を失ってます。
佐藤健さん演じる利根は、もともと孤児院出身という設定でしたが、刑事演じる阿部寛さん、母を亡くしたが立派に育ち仙台市役所で働く清原果耶さん、当時仙台市役所で働き現在議員活動している吉岡秀隆さんも、みなさん、震災で家族を亡くしているという設定でした。
震災で波にのまれ見つからない家族、そんな不幸を乗り越えて新しい生活で家族再生を果たした3人が、公的扶助を受けられないことでその心の拠り所も失われてしまった。
ここから、歯車が狂いだす。
仙台市役所で生活保護に関わる男性職員2人が、何者かによって次々殺害され、その理由が、以前、「生活保護申請を却下されたことによる怨恨」ということが徐々にわかっていく。
自然災害は、自然が相手なのであきらめるしかないが、公的扶助を受けられなかったことは人的災害と恨みを持つことによる犯行。
殺害された市役所職員が放った言葉「原理原則にのっとって申請を行うしかない」
これに対し、愛するものを失われた犯人の言い分は「原理原則を乗り越えてぜひ親身になって他人の人生を考えてほしい」
また、最後に阿部寛さんが佐藤健さんに「ありがとう」と言った真意は...
みどころ
東北大震災の際の、生活保護受給は、市役所職員の心身も疲弊させた。
思考が停止するほど疲れていたので、「原理原則にのっとって」と線を引いて処理をするしかなかった。
申請に漏れた人も申請に受かった人も、限界ギリギリの生活を送っていて犯罪を犯す余裕すらない。
では、犯人は誰なのか?
私個人の感想
たとえ、市役所職員の非があったとしても、それで人の命を奪うことはあり得ないなと思ったが、犯人のように切羽詰まった環境で生きてきた人生だと、その仮の家族が全てだったのかもしれない。それが生きがいだったから凶行に及んだ。
犯人の印象深い一言
「声をあげなければ誰も気づいてくれない。声をあげれば誰かが手を差し伸べてくれる」
これって、この日本でも最近起きている事件でみられる思考だよなぁと思った。
結局、誰も助けてくれないから凶行に及ぶ。
そう、だから、辛い思いをしている人がここまで追い詰められないためにも、もっと社会的な動きって必要なんだろうなぁと思う。
ちなみに、うちの職場のお局が
「生活保護ってズルいよね~」と仕事もせずに大声で話しているのだが(おそらくサボり)、こういう人の思考回路ってどうなってんだろうなぁ、この映画をお薦めしてみようかなと思いました。
まとめ
自然災害は日々更新されていて、3.11もいつかは風化されてしまう恐れがありますが、人生でこんなに辛い思いをした人がおんなじ日本にもいるのだ、ということをたまに思い出すのにいい映画だと思います。
それにしてもamazonプライムで配信!うれしいですね!
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