2022年4月8日(金)
こんばんは~。
全国的に桜が満開~終わりに近づいていますが、PIYOPIYOの地域ではまだ咲いておりません。
今週末位に咲き始めるかなぁ~。
さて、タイトルにあるように、ピアノでの致命的なミスタッチ!
ミスタッチが怖くて発表会でも思い切り演奏できない方はいませんか?
恐れすぎてばかりいると縮こまった演奏になりつまらなくなりますが、ミスタッチがありすぎると汚い演奏に。
かくいう私は、ミスタッチが多すぎて、演奏動画をアップする時にミスタッチが無いものが存在しないので困っています。
ミスタッチを恐れないが故に、演奏が汚い汚い…
最近SNSで見かけた本「ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム」ですが、なんか聞いたことのあるタイトルだ!と思い本棚をごそごそ探したら出てきました。
この本にミスタッチの原因がのってるかもしれないと、久しぶりにページをめくってみました。
書籍「ピアニストの脳を科学する~超絶技巧のメカニズム~
今回の投稿は、この本をもとに考察したり思い当たることを記述していこうと思います。
ミスを予知する脳
本の内容
*本の第2章ー2に記載されています。
ポイント
優れたピアニストはミスを予知できる能力を持っている。脳波計を用いて実験したところによると、ミスを正しく演奏しているときには起こらないのだが、ミスするときに限って、間違った鍵盤を弾くおよそ0.07秒前に、頭の前方にある帯状回皮質から、ミスを予知する脳活動が起こっていた、そう。そして、その活動はミスタッチを打鍵する際に打鍵する力を弱めることに貢献していた」とのこと。
これはどういうことかというと、例えばスポーツでもサッカーでボールをける前とか、例えば野球で投球ボールがピッチャーの手を離れる前に、本人は「あ、ミスする」ということが感覚的にわかるのと一緒だそう。
なので、ミスを絶対出さないというよりは、ミスはするものだからミスをする前に打鍵動作にブレーキをかけミスを最小限に抑える、ということらしい。
まぁ、プロでもミスするんだから、私みたいな素人がミスしないなんてありえない話なんですけれど。
私の考察
私の場合、ミスタッチをする箇所というのはだいたい決まっていて、原因としては3つあると思っています。
1:楽譜を読み込んでいないため、音が頭に入っていない
よって、うる覚えの箇所で曲のスピードに乗り切れずミスタッチする。
2:鍵盤感覚がまだ不十分
何年も練習した大曲などは、何回何十回何百回と弾いているので、体に動きが身についています。そして、楽譜もしっかり頭に入っています。そのため、うっとり弾くときに目をつむって弾くこともあるのだが、全然ミスタッチしない。
ということは、体に鍵盤感覚がしみこんでいるといえます。
結局、ピアニストはアスリートではないけれども、脳の活動はスポーツであろうが楽器であろうが、何回も繰り返し行った運動は、体が覚えるんですよね。
3:運指があやふや
しっかりした学習者は、レッスンの際に指使いの番号を書き込んでます。運指があやふやだと、いざ弾くときに指が迷ったり追いつかなかったりして結果ミスタッチにつながると思います。
対処方法
1:楽譜を読み込んでいない → 音を意識して読譜する。
2:鍵盤感覚が不十分 → ゆっくりはっきり弾く練習をする。またブラインドタッチで弾けるくらい弾きこむ。
3:運指があやふや → 楽譜に指番号を書き込む。
いろいろと述べてきましたが、結局、基本に忠実にやるしかなさそうです。
暗譜のメカニズム
全編にわたって興味深い本なのですが、もう一つ私が気になった項目があったので紹介いたします。
音楽家は記憶を蓄える脳が大きい
・記憶をつかさどる「海馬」。音楽家はほかの一般人と比べて「左の海馬」の体積が大きかったそうです。大きいということは、神経細胞が沢山あるということなので、「記憶を蓄える脳が大きい」と解釈できるそう。
・音楽家は、耳から入った情報を記憶するときに「視覚野」が活動している →「音を画像として覚えることにより優れた記憶力を実現している」と言える、そうです。
私の考察
よくレッスンで、「暗譜が苦手」というと、先生の方から、「楽譜を画像として記憶しなさい」と言われます。
暗譜したときは、楽譜が譜面台にないとしてもそこに楽譜がある感じで、今弾いているのはどのページのどこどこで、という風になっていないと、暗譜の途中で弾けなくなっときに、困るでしょ?という理論でした。
それができれば苦労しないんですけれどね。
結局ここでも、よく楽譜を読み込んで、よく曲を弾きこんで、というほかないみたいです。
まとめ
今回紹介した本には、ほかにもピアニストの脳にまつわるお話や、体の使い方、演奏の仕方、なぜあんなに早く指が動くのか、ピアニストの手の動きは省エネ奏法だ、ピアニストの故障など、興味深いものがたくさん書いてありました。
とっても面白かったです!昔読んだはずなのに、何にも思い出せなかった自分が怖いですね。
ピアノが趣味な人にはもってこいの本です。普段疑問に思っていることの答えが見つかるかもしれませんよ!