2021年10月31日
本日は秋晴れのいい天気でした。お休みの日がこんないい天気なのは久しぶりです。
今朝から旦那が収穫してきた野菜はこちら↓
今日はいろいろやりたいことがありました。
とりあえず、午前中にやったことはといえばこちら。
「自然農薬の自作」
この家庭菜園を始めてから、農薬を使ったことはありませんでした。そんなに害虫に困ったこともなかったからです。
ただ、今年玄関わきのヤマボウシから大量の蛾の毛虫が発生していて、はじめて農薬を噴霧したのですが、その農薬の毒々しいにおいと、
半日で毛虫がポトポトと落ちているさまが怖すぎて、いくら大丈夫と言っても結局劇薬なんだと痛感しました。
といっても、おととし植えたリンゴの葉っぱなんかは、どんな虫かわからないのだけれども、葉っぱが丸まってしまって
明らかにおかしいと思うこともありまして・・・
果樹栽培に詳しい私の父親が見る限りでは「この丸まった葉っぱはアブラムシだ」とのこと。
果樹は枝が混みすぎると、虫や病気が付きやすくなるということで、今年の夏に強剪定を施し、いくらか葉っぱは正常になったのですが、
何か対策を・・・と考え、ネットで調べ、行きついたのがこの「木酢液+にんにく+唐辛子」でした。
出来上がるまで3か月くらい寝かせるとあったので、春に向けて、本日取り掛かることにいたしました。
参考にしたのはこちらの本。↓
自然農薬【木酢液+唐辛子+にんにく】の作り方
- 自然農薬には、有機栄養成分が豊富に含まれているので作物の健全生育を促します。
- 作物と共生する葉面・根圏微生物を増やすので、散布すると有用微生物が繁殖し病原菌を寄せ付けません。
- 自然農薬による防除は2段構えである。有用微生物の増殖を促す「基本エキス」と病気や害虫に効く素材が入っている「防除エキス」の2段構えで散布する。
*我が家は「防除エキス」の方だけで散布していきます。
自然農薬:材料
- 木酢液 500ml
- にんにく 50g
- 唐辛子 50g
自然農薬:作り方
唐辛子とニンニクはそれぞれ、だしパックに入れて保存瓶に入れる。そこに木酢液500mlを入れて3か月置く。これでできあがり。(作製日:2021年10月31日)
完全に、虫を殺虫する効力まではないらしいですが、市販の化学農薬だと害虫も徐々に免疫をつけて農薬が効きづらくなるのに対し、自然農薬は市販薬のように劇的な駆除には至りませんが、耐性・抵抗性もつかず残留農薬もつかないので、環境に健康に良いと考えられるそうです。
自然農薬:防除エキスとして使う木酢エキス
ニンニク木酢
ウドンコ病やベト病に効果がある。唐辛子木酢と混ぜると害虫にも効果がある。きざむ、すりおろすなど必ず傷をつけてから浸ける。
トウガラシ木酢
アブラムシやハダニなど、害虫全般に効果があるが、殺虫ではなく忌避効果が強いよう。害虫の発生が多い時は定期的に散布する。
木酢液とは
【木酢液とは】
生の材木を炭焼き窯で高熱で蒸して木炭を作る際に煙と一緒に出る水蒸気を回収装置で冷却した液。
使い方によって多様な効果を発揮
- 病気や害虫が減り、減農薬、無農薬が可能になる
- 葉が厚くテリが出て生育が良くなる。
- 吸われにくい成分やミネラルが吸われやすくなる
- 糖度や日持ちが良くなり収量も多くなる。
- 土壌に散布すると土壌病害が減り、団粒構造が発達し土壌が良くなる。
- 堆肥やぼかし肥の発酵を促進しにおいを抑える。
【引用:自然農薬の作り方と使い方】
など、いい事ばかりですね。
自然農薬:濃度によって変わる性質と使い方
「薄めた木酢液自体に殺虫・殺菌効果はない」そうです。
原液のまま使用 : 強い殺菌効果がありますが、茎葉に100倍以下の濃度で散布を繰り返すと 枯れる。
200~300倍 : 作物の生育抑制
300~500倍 : 防除木酢エキスの散布はこの濃度で行う
500~1000倍: 微生物を増やす、作物の生育促進(定期葉面散布)
自然農薬 作ってから6か月経過
作製から6か月放置した自然農薬。
こんな感じです。
これを300~500倍希釈して使います。
手持ちのスプレーで地味に散布しても良いですが、果樹だと木の高さゆえにスプレーだと届かないので、こんな時は、
【蓄圧式 噴霧器】がいいとおもいます。
我が家の蓄圧式噴霧器は、うちの父が譲ってくれたものなので、プラスチックなのですが、いつか劣化するだろうと考えるとずっと使えるのはこのタイプかなと。。。。
ちなみにうちの噴霧器。
蓄圧式のデメリットとして、ポンプをシュコシュコするのがめんどくさい、圧が途中でなくなったときにいちいちシュコシュコするのがめんどくさい、ということがありますが、旦那に聞いたところ、
「最初にポンプが押せなくなるくらいまでシュコシュコすれば、ずっとその蓄圧で噴霧できたよ」とのこと。
プラスチックでも、太陽の当たらないところにおいておけば劣化は随分遅らせることができるかなぁと思います。
よくある500mlくらいのハンドスプレーで散布してみましたが、めちゃめちゃ大変です。
手と指が痛くなるうえに、全然りんごの木全体に散布できていません。
広い範囲の噴霧には、噴霧スプレーがおすすめです。
家庭菜園が無くても、玄関わきに植樹している木があったり、少し庭がある場合でも、この噴霧器あると大変便利です。
散布の頻度・使い方
散布の頻度・使い方
- 希釈は300~500倍希釈
- 早朝・夕方の散布
- 害虫に効くエキスの散布は収穫3日前まで
- 自然農薬の保存は日の当たらない場所で(希釈した溶液はその日のうちに使い切る)
- 害虫が大量発生したからでは遅い
- 散布後3日経過すると殺虫成分が分解する
まとめ
木酢液を使った自然農薬なら、化学性農薬と違って人間の体への影響はほとんどなさそうです。
トウガラシやニンニクを入れると防虫効果があり、木酢液だけだと濃度によっては作物の生育促進・土壌改良にもなるそうで、分解速度も3日間と早く、安心して使えますね!
自然農薬を我が家のりんごの木に使用してみた記事はこちら↓
今回はこちらの本を参考にしましたが、素晴らしかったです!
おすすめです。↓