2022年2月6日(日)
このピアノ教室に通って早9年。
バッハのインベンションを2回こなした私に、先生が「今度はショパンのエチュードやろっか?」とのことで、
念願の「ショパンエチュード革命」に人生初手を付けました。
左手の動きがえげつなく難しいこの曲。
まずは曲の背景や、レッスンで受けた弾き方のポイントなどまとめてみました。
今の段階で、まだ36小節しかやっておりません。
参考にこんな本も購入いたしました。↓
ショパン ”革命”のエチュードをマスターしたい!!
ショパン 革命のエチュードの時代背景と解析(PTNAピアノ曲事典から引用)
ストックホルムの音楽文化財団Stiftelsen Musikkulturens Främjandeに自筆譜が所蔵されている。
1830~32年作曲。
ハ短調、4分の4拍子、Allegro con fuoco
「革命」という、フランツ・リストによる通称で知られる。1830年12月にロシア軍が、ワルシャワに攻め入ったことを知ったショパンが、失意と怒りに突き動かされて、翌年に本作品を作曲したといわれているが、実際には、1831年以前から着手していたとみられている。
右手のオクターヴの旋律、左手の16分音符の細かいパッセージワークが課題となり、左手の指の独立、右手を無理なく広げ、オクターヴを含む和音を無理なく、各音を均等に抑えることが要求される。
ハ短調の属七の和音で緊迫感の中で始まり、その後も10小節目まで主和音が鳴らされることなく進む。右手オクターヴの主題(10小節~)は、左手の低音から高音へと波打つような音型の切迫した雰囲気の中で決然と提示される。転調の激しい中間部の後、5小節目で現れた16分音符での両手のユニゾンが再現され(44小節~)、冒頭主題が回帰する(50小節~)。76小節目からのコーダでは、同主長調であるハ長調が一時的に現れ、一時的な平穏が感じられるが、最後は両手のユニゾンで高音域から低音域に一気に駆け下り、幕を閉じる。
レッスンで学んだこと・練習のやり方
ポイント
- 左手の動きのコツ 1の指(ド)をくぐらして4の指(レ)を打鍵する時にはもう次の音(ミソ)の23の指を置いておくと、スムーズに弾ける
- 左手の1拍目は(ドソドレミソドレ…)静かに入るが、右手の1拍目は強拍な時があるので、左と右手の強弱を混同しない。
- 右手がスフォルツァンドで入っても、全音符の場合音は減衰していくが、それなのに次の節に向けてクレッシェンドするとあったら、右手をカバーするように左手をクレッシェンドしていけば、見た目はクレッシェンドに聞こえる。
これらを踏まえて、先生からのご指導は以下のように。
無理に速度を速めようとせず、ゆっくりと弾ける速度で弾くこと。
リズム練習を行い、指の力を均等にできるように。
指番号をしっかり決めて覚えておく、もちろん暗譜も!
でした。
書籍「ショパン・エチュードの作り方」をみて学んだこと
レッスンを受けても、どうしても転んでしまう左手。
音は転ぶし、指の動きは均一じゃないし、リズム練習してもゆっくり練習しても、いざ速く弾こうとすると転ぶ左手。
これ、どうしようかなぁと考えてた時に、「ショパン・エチュードの作り方OP10」という本を見つけたので、購入してみました。
この本では、ショパンエチュードのOP10の12曲の作り方がレシピっぽく解説されていて,面白かったです。
ちなみにOP25バージョンも存在します。
この本で最初に述べられているのが、
ショパンエチュード:テクニックポイント
- 最小限のジェスチャー
- 最小限の努力でも移動
だそう。
軸:軸は2音階の中心的な支えのこと。
例えば、右手人差し指で"ソ”を弾いて、それを支えとして、親指で5度下の”ド”を弾いてみる。次に親指を離し、人差し指で”ソ”を押さえたまま、それを支えに小指で上 の”ミ”を弾いてみる。そうすると、肘を全く動かさずにごくわずかに手首を動かすだけでこの動きができるはず。
肘:肘の移動は最小限のジェスチャーで行い、手首が横方向に柔軟であれば手をひねらず、鍵盤の正面に保つことができる。
手の開閉:指の力というのは、「指が集まっていること(手のひらが閉まっている)」時に発揮される、ということ。⇒「団結は力なり」
手首:あくまで柔軟性を保つためにあり、手首の上下運動は必要ない。行動するのはどんな時も指。
この基本原則をふまえて、OP10-12でも、「手のひらの硬直や手が開きっぱなしの感じがあってはいけない」が、重要らしい。
また、以下の↓部分をこの曲の最難関部分と捉え、こう解説しています。
各ポジションで、白鍵⇒黒鍵⇒白鍵⇒黒鍵 という風に、「鍵盤の起伏(凹凸)」を感じます。
ここでは、5421 5421 5421の指番号ですが、人差し指を軸にポジションを変化させる、そう。
つまり、親指と小指は人差し指を感じながら弾く、ということ。こう考えると親指と小指を開くことによる疲れを避けることができる、らしいです。
また、私が不得意とする最初の部分。
ポイント
- 最初の下行系では唯一黒鍵にのる中指(3番)のバランスの良さが求められる、そう。
- 中指を弾くとき、まず下に手首をあげて親指がその下をくぐり抜けやすくすると良い。
- 親指の打鍵後は、すぐ人差し指がポジションにつく、親指と人差し指は2度3度が交互に来るのでそれをしっかり意識する。
う~ん、これで転ぶ指は解決できるのだろうか…
私の感覚では、左手の2の指が右手の2の指と比べて弱く、支えなきゃいけないはずなのに支えられないのが要因な気がしました。
また、親指をくぐらすときに手首が上がりすぎているのも要因な気がしました。
また、これもずっと気になっていましたが、左手の人差し指と右手の人差し指と同じ長さに切っている爪なのに、なぜか左手だけ爪があたってカツカツ鳴るのは、
たぶん、右手と左手の人差し指の打鍵時の指のアーチ角度が違うからかなぁと、第一関節の支えが左手では弱いのかなぁと思ってます。
そのせいか、この部分もすごく転びます。↓ ここも、2の指の支えが弱いのかなぁって。
まとめ
ショパンエチュードの弾き方について考えてみましたが、私の結論はこちら!
左手の要は”2の指”!
軸や支えを意識しながら、ゆっくりと弾く、リズム練習をする、これしかないのかなと思いました。
また、指だけではなく、指を動かすための手の平の筋肉、前腕の筋肉、各指の分離、についてもまた調べていきたいと思います。
ショパンエチュード、全曲弾くまで生きてられるのでしょうか~。
頑張りたいですね。
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